「つわりは、病気じゃないんだから。」
「寝てばっかりで、楽できていいね。」
つわりに苦しむ中、こんな心無い言葉をかけられた経験はありませんか?
ほんとに、つらいのに。
死ぬほど、つらいのに。
どうして誰もわかってくれないのっっ!?
と、心で叫んでいるアナタのために。
つわりの辛さを、どうやったら人に理解してもらうことができるのか、考えてみました。
「奥さまがつわりに苦しんでいる」という旦那さんも、ぜひ参考にしてみてください。
つわりの辛さは伝わりにくい
つわりの辛さは、経験した人にしかわかりません。
たとえ女性であっても、つわり未経験なら、わからない。
男性には、そりゃあもう、未知の世界です。
どんなことでも、実際に経験してみないと、よくわからないもの。
ましてや、病気でもなく、症状にも個人差があるつわりは、理解しにくくて当たり前なのです。
つわりを一言で例えると?
出産が「鼻からスイカ」と例えられるように、つわりにも何か、いい例えがないかと考えてみました。
つわりは、よく「船酔い、車酔い、二日酔い」などと例えられます。
確かに、気持ち悪くて吐き気がするので、酔っているような感覚かもしれません。
でも、船酔いや車酔いみたいに、吐いてスッキリすることもない。
二日酔いみたいに、二日で終わるわけもない。
つわりは、症状や状態に、かなり個人差があるから、一言で例えるのはとても難しいんですよね。
強いて例えるなら、
軽い人は、「車酔いや二日酔いのような、気持ち悪いという状態」
ひどい人は、「二日酔いで体調が最悪の中、大荒れの船に乗り続け、いつ帰れるかわからないという絶望的な状態」
点滴するほどひどい人は、「なにも食べれず体力が極限まで低下し、気力も思考能力も全て落ちきった、まるで廃人のような状態」
こんな感じでしょうか。
人によって症状が違う
つわりには、いろいろな症状があります。
▶︎吐きつわり
食べたら吐くので、なにも食べられない。
▶︎食べつわり
空腹時に吐き気がするので、常に何か食べている状態。
▶︎においつわり
においに敏感になる。食べ物や、旦那さんのにおいに嫌悪感を抱く場合も。
▶︎眠気つわり
いくら寝ても眠い。車の運転に支障が出るほどの場合も。
▶︎よだれつわり
よだれが飲み込めないほど大量に出てしまう。
この他に、嗜好が変わって同じ物しか食べられなくなったり、頭痛や、気分の浮き沈みが激しくなることもあります。
症状はひとつじゃない!
ひとつのつわり症状だけでなく、いくつかが組み合わさって起こる場合が多いです。
私の場合は、ほぼ全て経験しました。
初期は、食べないと気持ち悪い日々が続き、その後、何を食べても吐く状態になる。
においにも敏感になり、優しい旦那さんのにおいすら、気になってしまいました。
そして、よだれつわりを併発。
吐くのがおさまった頃、よだれつわりは残り、いくら眠っても眠いという状態になりました。
いちばん辛いのはこれ!
つわりでいちばん辛いのは、「いつ終わるかわからない」ということです。
よく、安定期の妊娠5ヶ月〜6ヶ月頃にはおさまると言われていますが、これにはかなり個人差があります。
中には、出産するまで続くひともいる。
いつ終わるかわからないまま、毎日吐き続ける。
出口の見えないトンネルほど、つらいものはありません。
つわりは甘っちょろいもんじゃない。
私の場合は、つわりがひどく、重症妊娠悪阻と診断され、入院までしました。
その時の辛さは、車酔いや二日酔いみたいな、そんな軽いものじゃなかった。
何週間もの間、一日中吐き続けて、食べ物はおろか水さえも受け付けない。
胃液や血まで吐く毎日。
体重は激減し、体力もどんどん低下。
思考能力すら落ちてくる。
話すことすらままならず、廃人のように、ただひたすら天井を見つめていた。
まさに「生き地獄」、死ぬ一歩手前の状態でした。
私の場合は、かなりひどい方だったので、これに当てはまらないこともあります。
とにかく、つわりは、甘っちょろいもんじゃないんです。
周りの人の理解が必要
つわりがひどいと、日常生活が送れません。
旦那さんのご飯が作れなかったり、家事や、子供の世話だって、ままならない。
そんなとき、周りの人の協力が必要です。
つわりの辛さをきちんと伝え、自分は今、なにができて、なにができないのか、どうして欲しいのかを伝えましょう。
アナタのことを大切に想う、旦那さんやご家族の方なら、必ず理解してくれますよ。
コメント