私のつわりがピークを迎えたのは、妊娠4ヶ月頃。
重症妊娠悪阻と診断され、入院になったときでした。
つわりが始まった妊娠2ヶ月頃から、一日中吐き続け、食べ物も水も一切受けつけない。
体は衰弱し、身動きすら取れずに、ただ天井を見つめながら横たわるだけの日々。
思考力もすっかり落ちてしまった私は、人の助言さえ素直に受けつけられずに、ひねくれまくっていました。
性格がひん曲がった
すっかり性格がひん曲がった私は、つわりの苦しみに耐えきれず、不毛な文句ばかりが出てくる。
そんな私の、毒づいた最低な考えを書いてみました。
あーわかるーって思って頂ければ、嬉しいです。(そんな人いるかな。笑)
「いつか終わる」は救われない。
つわりが辛すぎて、ネットで「つわり いつまで」とか調べまくった。
すると、「安定期には終わる」とか「胎動を感じる頃」とか、中には「出産するまで続く」とかいう絶望的な意見も。
そんな中、圧倒的に多かったのは、「いつか必ず終わる」という言葉。
私は思った。
そんなのわかってるし!
だから、いつかっていつなんだよ!
きっと、つわりに苦しむ妊婦さんに向けた励ましの言葉なんだろうけど、そんなのは、本当に苦しんでる人には通用しない。
いつ終わるかが知りたいのに!
いつかなんて、そんな曖昧な言葉は要らないんだよ!!
つわりを抑える薬を開発してくれ
世界の医学はこんなにも発達しているのに、どうして、つわりを抑える薬が開発されないんだろう。
絶対売れる。
ってゆーか、絶対買う。
だれか、私につわりが治る薬をください。
せめて、点滴に吐き気止めの薬を入れてください。
なんで私だけ!
つわりがひどいと、周りを見る余裕が一切なくなる。
自分がこの世で一番苦しんでいる、とさえ思うようになった。
なんで?
なんで私だけ、こんなに苦しいの?
旦那はなんで元気なの!
2人の子供なのに、なんで私だけ苦しまなきゃいけないの!
妊娠やめたい
絶対に思ってはいけないこと。
でも、思いました。
もう耐えられない。
妊娠やめたい。
でも、今思えば、口には絶対に出さなかったな。
誰かに言ったら怒られるっていうのもあったけど、口に出してしまったら、本当にそうなってしまいそうで、こわかったから。
こわくて、言葉にはできなかった。
私の中のちっぽけな母性とやらが、そうさせたのかもしれない。
赤ちゃんのことを考える余裕なんて、これっぽっちもなかったし、妊娠やめたいって思ってしまうほど、心はすさんでいたけれど。
世のお母さんは全て神だ。
つわりを経験して、世の中にいるお母さんという存在が全て神に見えた。
「お母さん」になった人は、みんな、こんなにつらい経験をしている。
スーパーで買い物しているダサいおばちゃんも、ヨボヨボのおばあちゃんだって、みんな、この苦しみを乗り越えたと思ったら、素晴らしい存在に見えてくる。
全てのお母さんが尊敬に値する存在だと思った。
女の人ってすげーな。
人生最大の体調不良
私は今まで、つわり以上の体調不良は経験したことがない。
本当に、このまま死ぬのかなって思うほどの衰弱ぶりだった。
私を側で見ていた母も、「死にゆく人を見た」と言っていたから、相当ひどかったんだろう。
本当につらかった。
本当に死ぬと思った。
しかし、忘れるもの。
このブログを書いている今、実はあまり、つわりの時の感情を思い出せない。
「死ぬほど辛かった」という事実は覚えているけれど、感情はあまり良く思い出せない。
人間は、つらい記憶って忘れるようにできてるのかな。
だから、つわりがどれだけつらくても、出産がどれだけ大変でも、2人目・3人目の子供が欲しくなるんだろう。
やっぱ、女の人ってすげーな。
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