私の妊娠生活は、ほとんど、つわりで埋め尽くされていました。
2回の妊娠、両方ともつわりがひどく、重症妊娠悪阻と診断。そして入院。
思い描いていたマタニティライフとは、全く違ったものになりました。
そんな私の、つわりの入院生活の全てを、洗いざらいお伝えします。
つわり入院となった経緯はこちらから。
入院後3日間は絶飲絶食
お医者さんに「入院した方がいい」と言われ、泣きながら病室に連れて行かれた私に、看護師さんが説明してくれました。
「3日間は絶飲絶食です。その間に胃を休めましょうね。」
吐きすぎた胃を休ませるために、3日間は絶飲絶食するらしい。
絶飲絶食なんてしたことない。
どこかの修行僧じゃあるまいし。
というのが、私の感想でした。
でも、食欲なんてものは一切なく、むしろそんなもの思い出すことすらできなくなってしまった私には、特別苦しいことでもありませんでした。
2日間はそれでも吐く
なにも食べていないのに、それでも吐いていました。
なにを吐いてたんだろう。
きっと胃液が出ていたんだと思います。
吐きたくても吐くものがないから、それが辛かった。
24時間ずっと点滴に繋がれたまま、ただベッドに横たわっているだけ。
ずっと、病院の天井と、リズムよく落ちる点滴を眺めていました。
まるで廃人のようだ…
初めて赤ちゃんの音を聞く
私が死んだような顔をして、母や夫に泣きついてばかりいたので、見兼ねた看護師さんが病室に来てくれました。
「赤ちゃんの心臓の音って聞いた?」
そう言って、私のまだ膨らんでないお腹(いやむしろへこんでる)にエコーを当てました。
「ザッザッザッザッ」
これが赤ちゃんの心臓の音だよ、と教えてくれました。
「赤ちゃんも頑張ってるんやねぇ。お母さんになるんやから、もっと頑張らなあかんな。」
初めて聞いた、赤ちゃんの音。
つわりの苦しさに押しつぶされて、正直、赤ちゃんのことを考える余裕なんてなかった。
こんな、ぺったんこのお腹に赤ちゃんがいるなんて、信じられなかった。
でも、本当に赤ちゃんがいるんだ。
私、お母さんになるんだ。
そんなふうにして、入院2日目が過ぎました。
徐々に吐き気が治まってくる
入院して3日目。
嘘みたいに吐かなくなりました。
気持ち悪いのはありますが、吐き気はありません。
ただ、自分がとても衰弱しているのを感じました。
その日は1回も吐かなかったので、夜に、看護師さんがメロンを少し持ってきてくれました。
「これ少しずつ食べてみて。吐かなかったら、よくなってる証拠だね。」
久しぶりに食べ物を口にしたときの、なんとも言えない気持ち……!
このときの、メロンの味は一生忘れられません。笑
そんな気持ちとはうらはらに、またもや受け付けない私の体…
結局、吐いてしまいました。
なんだか、すごく落胆したのを覚えています。
おかゆから始めていく
次の日の朝から、食事を摂ることになりました。
おかゆっていうか、おもゆ?
なんか、薄い白っぽい液体。笑
美味しくなんかないはずだけど、久しぶりの食事にテンションが上がる。
だんだんと、おもゆから、ご飯粒が混ざったもの、おかゆらしきものへと変化していきました。
なぜか吐くこともなくなり、徐々に体力も回復してきたような気がしてきました。
入院5日目に退院!
入院して5日目、無事に退院することができました。
・食事と水分を自分で摂れること。
・日常生活が送れること。
これが、退院できる目安だそうです。
退院は、看護師さんと決めました。
「どう?退院しても大丈夫って自分で思える?」
そう聞かれて、すぐさま「大丈夫です。」と答えられるほど、私の体力と心は回復していました。
退院後の生活
つわりが軽くはなったものの、まだ、いつものようにたくさん食べられるわけではありません。
また吐くのが怖かったので、しばらくは、おかゆだけ食べるようにしていました。
そして、そのまま吐きつわりが良くなり、「よだれつわり」だけが残りました。
長く苦しんだ「よだれつわり」も、安定期と言われる妊娠6ヶ月頃には、だいぶ治まっていました。
つわりを振り返ってみて。
今思い返せば、私のつわり期間は妊娠2ヶ月〜妊娠6ヶ月。
たかが4ヶ月間。
そんなに長い方でもなかったのかもしれません。
出産まで続く人もいるしね。
いやいや、でも地獄の日々だった。
まぁ、私のつわりが、これで終わったわけもなく。
この後、妊娠8ヶ月辺りから後期つわりに苦しむことになるんですけどね。
あーつわりっておそろし!!
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